円形脱毛症の遺伝的原因

円形脱毛症の原因については、「精神的ストレス」や「内分泌異常」、そして「自己免疫疾患」というようにさまざまなものがあります。そのうちの複数が原因となる場合もあるようです。また「遺伝的素因」もまた、円形脱毛症の原因の一つであると考えられております。遺伝的素因が円形脱毛症の原因とされている理由としては、家族内での発症が30%くらいみれることから証明されるようです。

 

また、一卵性双生児の場合は、両者の発症率が高いのに対して二卵性双生児では、片方のみの発症がみられるという症例報告などもあります。HLA検査において、脱毛症患者に共通する型があるという結果からみても円形脱毛症の原因として、遺伝的素因があることは確実だとされているようです。その他にも円形脱毛症の原因の一つとして、「自律神経の乱れ」も考えられます。

 

精神的ストレスをうけてしまうと人間の身体はそのストレスに対抗するため、交感神経の働きを活発にさせていきます。心臓や肺を早く動かしたり、体温を上げたりしてストレスと闘う準備をしていきます。もちろん、適度なストレスはやる気を出すために役立ちますが、ストレスが強すぎたり、長期的にわたって続いた場合には交感神経ががんばりすぎてしまい過度の緊張状態が続いてしまいます。この状態が自律神経の乱れなのです。

 

ストレスが原因となり自律神経が乱れてしまう・・・その影響が毛にもあらわれてしまいます。それが円形脱毛症なのです。自立神経が乱れてしまうと髪の毛の素となる「毛母細胞」や「毛乳頭」の働きが鈍くなってしまいますので角化ができなくなってしまいます。このことが原因となってしまい髪の毛が抜けてしまったり脱毛するといわれています。

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