円形脱毛症は西洋医学的な治療方法もありますし、漢方医学でおこなう治療方法もあります。漢方医学では血のめぐりをよくして新陳代謝を活発にさせるといった漢方薬や精神的ストレスを取り除く作用のある漢方薬をその人の体質や体格に合わせて用いていきます。比較的、体力がある人に対して円形脱毛症の治療として用いられる漢方薬は「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」です。
ほかにも「大柴胡湯(だいさいことう)」や「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」などがあります。柴胡加竜骨牡蠣湯は、神経過敏であったり興奮や動悸(どうき)、そして息切れ、不眠などの症状を伴う円形脱毛症に用いられる漢方薬です。鎮静効果がある生薬のほかにも気の流れを良くして精神を安定させる生薬などが含まれています。
また大柴胡湯は、肥満で胸脇部に緊張感や痛みなどがあって便秘傾向の人を対象にしています。そして防風通聖散は、古典に「水毒,食毒,風毒,梅毒を駆逐するための効能を持っており体格は一般に骨格たくましくて脂肪型あるいは筋肉型によい」というような内容が書いてあります。肥満体質であり食毒、または水毒がみられて便秘があって脈の力が強いという人に効くとされています。このほかにも「桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」や「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」なども治療薬として用いられています。
円形脱毛症のPUVA療法についてご紹介します。病院において円形脱毛症の治療は色々と用意されています。脱毛した部分に紫外線を照射するPUVA療法もそのひとつになります。また、脱毛した部分に液体窒素をスプレーで吹きつける方法もありますし、液体窒素をひたした綿棒を接触させるといった、液体窒素凍結治療というものもあります。
こういったさまざまな治療方法を用いても円形脱毛症がなかなか治らない場合は、副腎皮質ホルモン剤を脱毛した部分に直接注射するという方法も病院によってはとられています。脱毛した部分が広範囲なケースの場合は、副腎皮質ホルモン剤の内服治療がとられています。円形脱毛症は自然に治癒することが多いといわれています。
しかし、円形脱毛症が長期間にわたって治らなかったり、脱毛した部分が広がってしまい全頭型や汎発型になるようなケースもありますので、もしも円形脱毛症になっていると気づいたら、早めに皮膚科のある病院を訪ねるようにしたほうがよいでしょう。円形脱毛症に限らず病気は早期に発見して治療をすることが大切です。