円形脱毛症は西洋医学的な治療方法もありますし、漢方医学でおこなう治療方法もあります。漢方医学では血のめぐりをよくして新陳代謝を活発にさせるといった漢方薬や精神的ストレスを取り除く作用のある漢方薬をその人の体質や体格に合わせて用いていきます。比較的、体力がある人に対して円形脱毛症の治療として用いられる漢方薬は「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」です。
ほかにも「大柴胡湯(だいさいことう)」や「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」などがあります。柴胡加竜骨牡蠣湯は、神経過敏であったり興奮や動悸(どうき)、そして息切れ、不眠などの症状を伴う円形脱毛症に用いられる漢方薬です。鎮静効果がある生薬のほかにも気の流れを良くして精神を安定させる生薬などが含まれています。
また大柴胡湯は、肥満で胸脇部に緊張感や痛みなどがあって便秘傾向の人を対象にしています。そして防風通聖散は、古典に「水毒,食毒,風毒,梅毒を駆逐するための効能を持っており体格は一般に骨格たくましくて脂肪型あるいは筋肉型によい」というような内容が書いてあります。肥満体質であり食毒、または水毒がみられて便秘があって脈の力が強いという人に効くとされています。このほかにも「桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」や「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」なども治療薬として用いられています。
円形脱毛症ってご存知のかたも少なくはないですよね。円形脱毛症は円形や楕円形の輪郭のはっきりした脱毛が起こってしまい、拡大していくことをいいます。これは自覚症状が無いことがほとんどで、周りにいる人間が先に気付いて、初めて本人が気付く場合もあります。円形脱毛症には種類があります。大きく分ければ5つに分類されます。まずは単発型円形脱毛症です。
それから多発型円形脱毛症です。これは頭髪の数箇所で同時に脱毛が多発的に起こります。2つ以上の脱毛部分が結合し、大きくなることがあります。一度治ったとしても繰り返す可能性がありますが、適切な治療が行われれば、半年から2年ほどで完治する場合もあるといわれています。3つ目は多発融合型円形脱毛症です。女性に多いといわれる「びまん性脱毛症」と小児に多いといわれる「蛇行性脱毛症」に分かれています。
4つ目は全頭円形脱毛症で数箇所で脱毛していた部分が、だんだんと結合し、最終的には頭髪が全て抜けてしまう症状です。治りが悪く、治療には長い期間が必要となります。最後に汎発性円形脱毛症です。これは円形脱毛症の中で、もっとも重い症状です。頭髪以外にも、眉毛やまつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の発症率は、男性よりも女性の方が高いといわれており子供にも発症することもあります。