円形脱毛症という病気がそのまま遺伝することはありませんが、円形脱毛症の原因として、遺伝的素因が考えられます。円形脱毛症の原因は、確実には分かっていません。原因とされるものはいくつかあり、そのなかに、遺伝的素因があります。
円形脱毛症を発症した人のいる家族の中で、他の人が発症する確率は30%といわれています。双生児法を用いた調査では、一卵性双生児の場合、両方が円形脱毛症を発症する確率が高く、二卵性双生児の場合は、片方だけが発症するという症例報告があります。HLAの型の検査では、円形脱毛症の患者には、共通するHLAの型があるという結果が出ています。
こういったことから、遺伝的素因が円形脱毛症の原因であることは、確実とされています。遺伝が円形脱毛症の原因だからといって、必ず円形脱毛症になるわけではありません。あくまで、なりやすい体質が遺伝されてるということです。日ごろから頭皮や髪の毛を清潔に保ち、夜更かしや偏食を避け、規則正しい生活と食事をするように心がけましょう。
【一口メモ】
その他の円形脱毛症の原因としては、自己免疫疾患、ストレスなどがあげられます。自己免疫疾患では、免疫機能が何らかの異常で、自分の身体の一部である毛根を異物と勘違いし、攻撃した結果、髪の毛が抜け落ちてしまいます。また、ストレスによる円形脱毛症は、脱毛が始まった3~4ヶ月前に受けたストレスや環境の変化、心配事が影響し、起こるといわれています。
円形脱毛症ってご存知のかたも少なくはないですよね。円形脱毛症は円形や楕円形の輪郭のはっきりした脱毛が起こってしまい、拡大していくことをいいます。これは自覚症状が無いことがほとんどで、周りにいる人間が先に気付いて、初めて本人が気付く場合もあります。円形脱毛症には種類があります。大きく分ければ5つに分類されます。まずは単発型円形脱毛症です。
それから多発型円形脱毛症です。これは頭髪の数箇所で同時に脱毛が多発的に起こります。2つ以上の脱毛部分が結合し、大きくなることがあります。一度治ったとしても繰り返す可能性がありますが、適切な治療が行われれば、半年から2年ほどで完治する場合もあるといわれています。3つ目は多発融合型円形脱毛症です。女性に多いといわれる「びまん性脱毛症」と小児に多いといわれる「蛇行性脱毛症」に分かれています。
4つ目は全頭円形脱毛症で数箇所で脱毛していた部分が、だんだんと結合し、最終的には頭髪が全て抜けてしまう症状です。治りが悪く、治療には長い期間が必要となります。最後に汎発性円形脱毛症です。これは円形脱毛症の中で、もっとも重い症状です。頭髪以外にも、眉毛やまつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の発症率は、男性よりも女性の方が高いといわれており子供にも発症することもあります。