円形脱毛症はうつりません。円形脱毛症は、原因が確定されていませんが、遺伝的素因があるといわれています。これは、家族の中での発症が30%ほどみられるからです。また、二卵性双生児の場合、片方にしか発症しないのに対し、一卵性双生児の場合は、両方に発症する確率が高いという症例報告があります。
よって、家族の中に、円形脱毛症の経験者がいる場合、円形脱毛症になる可能性はありますが、円形脱毛症の脱毛部位に触ったり、円形脱毛症の患者と接触したことで、うつるということはありません。円形脱毛症が発症した人の周囲で、円形脱毛症が起こることがあるのですが、これは、うつったのではなく、違う原因が考えられます。
周囲の人が円形脱毛症を発症する理由として、同じストレスを共有していることがあげられます。職場や生活環境が同じであると、受けるストレスも、同じだけあり、円形脱毛症を集団で発症することも考えられます。同じ時期にストレスを受け、円形脱毛症を発症しても、症状は、部分的に脱毛するケースや、一気に頭部の毛髪が抜け落ちるケース、少しずつ脱毛部が広がっていくケースなど、人それぞれです。
もうひとつの理由は、円形脱毛症を実際に見て、ショックを受けたり、心配してそれがストレスとなり、円形脱毛症を発症することがあります。繊細な人が、なりやすいといわれています。中には、円形脱毛症を見たことで、自分も脱毛症になって、頭の髪の毛が全部抜け落ちてしまった夢を見たという人もいます。
円形脱毛症ってご存知のかたも少なくはないですよね。円形脱毛症は円形や楕円形の輪郭のはっきりした脱毛が起こってしまい、拡大していくことをいいます。これは自覚症状が無いことがほとんどで、周りにいる人間が先に気付いて、初めて本人が気付く場合もあります。円形脱毛症には種類があります。大きく分ければ5つに分類されます。まずは単発型円形脱毛症です。
それから多発型円形脱毛症です。これは頭髪の数箇所で同時に脱毛が多発的に起こります。2つ以上の脱毛部分が結合し、大きくなることがあります。一度治ったとしても繰り返す可能性がありますが、適切な治療が行われれば、半年から2年ほどで完治する場合もあるといわれています。3つ目は多発融合型円形脱毛症です。女性に多いといわれる「びまん性脱毛症」と小児に多いといわれる「蛇行性脱毛症」に分かれています。
4つ目は全頭円形脱毛症で数箇所で脱毛していた部分が、だんだんと結合し、最終的には頭髪が全て抜けてしまう症状です。治りが悪く、治療には長い期間が必要となります。最後に汎発性円形脱毛症です。これは円形脱毛症の中で、もっとも重い症状です。頭髪以外にも、眉毛やまつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の発症率は、男性よりも女性の方が高いといわれており子供にも発症することもあります。