私は今、25歳。わずか7歳の時に円形脱毛症との付き合いが始まりました。10歳までは、治る、改善の繰り返し。そして、13歳の時にとうとう、ウィッグ着用という運命になりました。しかし、ウィッグ着用中も、円形脱毛症の治療は続けていたので、2年後の15歳の時には、髪の毛も生えてきて、ウィッグを卒業しました。うれしさもつかの間。その半年後に再発。ウィッグ再着用。現在の私の髪の毛は、頑張って多少は生えているが、治る気配はなく、ウィッグ着用のままです。
今までの人生のほとんどを、円形脱毛症と一緒に歩んできましたが、最近の私は、髪の毛のことで悩むことが無くなりました。円形脱毛症との付き合い方を変えるきっかけとなったのは、1年ほど前のテレビ放映です。ある脱毛症患者がテレビの取材を受けていました。その人は、明るい茶色でナチュラルウェーブのかかったおしゃれなウィッグをつけ、力強い瞳で生き生きと、人生論を語っていました。私は、その人の前向きな考えに心を打たれ、同じような格好をしてみようと思いました。
以前は、自分は円形脱毛症だからということで、おしゃれをすることも、楽しむことも、全て諦めていて、仕事にも就かず、ただその日だけをなんとなく生き、治療も生活改善も、なにもしませんでした。でも、外見が変わったことで、考え方も変わってきました。外に出てみようと思った。
私は、円形脱毛症の人達の集まりに参加しました。みんなとても前向きで、教えられることが多く、私の円形脱毛症に対する考えが180度変わりました。そして、アルバイトではあるが、仕事をするようになりました。無職だった私にとって、働くことは本当に大変で、毎日四苦八苦。怒られてばかりだし、人間関係は難しいし、落ち込みます。でも、今の自分の悩みは、仕事のことであって、髪のことではないんです。
私は、円形脱毛症で、もともと悩むタイプ。その自分の限られた環境の中が、楽しくなるのも、つまらなくなるのも、自分次第なんです。円形脱毛症でも、悩みながらも明るく笑顔で頑張っている人達がいる。私も負けられない!と思いました。
円形脱毛症ってご存知のかたも少なくはないですよね。円形脱毛症は円形や楕円形の輪郭のはっきりした脱毛が起こってしまい、拡大していくことをいいます。これは自覚症状が無いことがほとんどで、周りにいる人間が先に気付いて、初めて本人が気付く場合もあります。円形脱毛症には種類があります。大きく分ければ5つに分類されます。まずは単発型円形脱毛症です。
それから多発型円形脱毛症です。これは頭髪の数箇所で同時に脱毛が多発的に起こります。2つ以上の脱毛部分が結合し、大きくなることがあります。一度治ったとしても繰り返す可能性がありますが、適切な治療が行われれば、半年から2年ほどで完治する場合もあるといわれています。3つ目は多発融合型円形脱毛症です。女性に多いといわれる「びまん性脱毛症」と小児に多いといわれる「蛇行性脱毛症」に分かれています。
4つ目は全頭円形脱毛症で数箇所で脱毛していた部分が、だんだんと結合し、最終的には頭髪が全て抜けてしまう症状です。治りが悪く、治療には長い期間が必要となります。最後に汎発性円形脱毛症です。これは円形脱毛症の中で、もっとも重い症状です。頭髪以外にも、眉毛やまつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の発症率は、男性よりも女性の方が高いといわれており子供にも発症することもあります。