犬は、夏になる前と、夏が過ぎた後に、一気に毛が抜けます。これは、脱毛とは異なり、換毛といいます。換毛は、夏の暑い気温と冬の寒い気温に対応するために、夏毛と冬毛に生え変わることで、人間の円形脱毛症とは異なります。犬や猫にも、円形脱毛症はあります。しかし、犬や猫の場合は、円形脱毛症のような症状であっても、違う病気である場合の方が多いようです。
背中の背骨にそって人間の円形脱毛症のような脱毛がみられる場合、ノミアレルギーが疑われます。これは、ノミを駆除することでおさまります。また、からだの左右対称に脱毛がみられる場合、ホルモン性の皮膚炎の可能性があります。ホルモン性の皮膚病の場合、避妊・去勢を行うと、脱毛が改善される場合があります。
その他にも、カビが原因で身体のあちこちが脱毛したり、ノミやダニの寄生により、部分的に掻いてしまうことで、一部だけ脱毛することもあります。疥癬ダニの寄生では、身体全体の体毛が薄毛の状態になったり、耳などの柔らかい部分のみが薄毛になることがあります。また、食物アレルギーでは、口の周りの毛が薄くなる場合があります。
犬や猫は、体毛を部分的に抜いてしまう場合があります。主な原因はストレスです。人間でも、ストレス発散のために、髪の毛を抜いてしまうことがありますが、犬や猫でも同じことがあります。犬や猫はストレスを発散させようと、同じ部分を舐め続けます。猫などは、毛づくろいのために、毎日体を舐めていますが、ストレスを感じている場合、過剰な毛づくろいをしてしまい、最終的には、部分的に毛がなくなるまで続けます。ストレスの原因は様々で、生活環境が少し変化しただけで、起こる場合もありますし、暇でやることがなくて起こる場合もあります。
犬や猫などのペットは、人間のように、どこが悪いのか言うことができません。日ごろからのブラッシングやボディチェックが必要です。
円形脱毛症ってご存知のかたも少なくはないですよね。円形脱毛症は円形や楕円形の輪郭のはっきりした脱毛が起こってしまい、拡大していくことをいいます。これは自覚症状が無いことがほとんどで、周りにいる人間が先に気付いて、初めて本人が気付く場合もあります。円形脱毛症には種類があります。大きく分ければ5つに分類されます。まずは単発型円形脱毛症です。
それから多発型円形脱毛症です。これは頭髪の数箇所で同時に脱毛が多発的に起こります。2つ以上の脱毛部分が結合し、大きくなることがあります。一度治ったとしても繰り返す可能性がありますが、適切な治療が行われれば、半年から2年ほどで完治する場合もあるといわれています。3つ目は多発融合型円形脱毛症です。女性に多いといわれる「びまん性脱毛症」と小児に多いといわれる「蛇行性脱毛症」に分かれています。
4つ目は全頭円形脱毛症で数箇所で脱毛していた部分が、だんだんと結合し、最終的には頭髪が全て抜けてしまう症状です。治りが悪く、治療には長い期間が必要となります。最後に汎発性円形脱毛症です。これは円形脱毛症の中で、もっとも重い症状です。頭髪以外にも、眉毛やまつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の発症率は、男性よりも女性の方が高いといわれており子供にも発症することもあります。