円形脱毛症の治療のひとつに漢方薬があります。漢方薬は、円形脱毛症の症状や原因などの情報はもちろん、その他体調や体質、円形脱毛症以外の症状などの情報も参考にします。それらを総合的に判断して、その人に合った漢方薬が調合されます。
漢方では、髪の毛のトラブルは、栄養不良や頭皮の血流の不良が原因であると考えられており、円形脱毛症に有効な漢方薬が多くあります。円形脱毛症の場合、処方されることの多い漢方薬は、
●柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
体力があり、ストレスの抑制や、不眠、動悸などの精神神経症状などに用いられます。
●桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)
体が弱く、免疫力が低い人で、ストレス抑制に効果的です。
●小柴胡湯(ショウサイコトウ)
体力が中等度、または小児や青年期の人で、円形脱毛症を起こしている人に効果があるといわれています。
●加味逍遙散(カミショウヨウサン)
体力がない人で、ストレスを抑制します。女性によく用いられます。
●葛根湯(カッコントウ)
原因がわからず、突然に丸く脱毛してしまった場合に用いられます。
などです。
漢方薬は、処方される内容も、効果の現れ方も人それぞれです。服用期間は、数ヶ月から1年以上といわれています。処方された漢方薬が症状に適合した場合、すぐに髪の毛が伸び始めることもあるそうです。漢方薬で治療を考えたい場合は、漢方薬の専門家に相談しましょう。
円形脱毛症ってご存知のかたも少なくはないですよね。円形脱毛症は円形や楕円形の輪郭のはっきりした脱毛が起こってしまい、拡大していくことをいいます。これは自覚症状が無いことがほとんどで、周りにいる人間が先に気付いて、初めて本人が気付く場合もあります。円形脱毛症には種類があります。大きく分ければ5つに分類されます。まずは単発型円形脱毛症です。
それから多発型円形脱毛症です。これは頭髪の数箇所で同時に脱毛が多発的に起こります。2つ以上の脱毛部分が結合し、大きくなることがあります。一度治ったとしても繰り返す可能性がありますが、適切な治療が行われれば、半年から2年ほどで完治する場合もあるといわれています。3つ目は多発融合型円形脱毛症です。女性に多いといわれる「びまん性脱毛症」と小児に多いといわれる「蛇行性脱毛症」に分かれています。
4つ目は全頭円形脱毛症で数箇所で脱毛していた部分が、だんだんと結合し、最終的には頭髪が全て抜けてしまう症状です。治りが悪く、治療には長い期間が必要となります。最後に汎発性円形脱毛症です。これは円形脱毛症の中で、もっとも重い症状です。頭髪以外にも、眉毛やまつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の発症率は、男性よりも女性の方が高いといわれており子供にも発症することもあります。